人工知能は未だにテキストを正しく理解出来ない

人工知能は未だにテキストを正しく理解出来ない

翻訳の仕事が人工知能に取られないと言っても、それは今だけなんじゃないの?

もうすぐしたら、Googleとかが凄い機械翻訳を作り上げるんじゃないの?

そんなふうに思うかもしれませんね。

しかし安心してください。

人工知能によるテキストの機械翻訳は長年研究されていますが、まだまだ時間がかかる分野なのです。

森谷式翻訳術ホームページ

人工知能「東ロボくん」について

受験攻略のための人工知能「東ロボくん」をご存知でしょうか?

東大受験を人口知能だけで攻略しようという企画で、日本の超エリート研究機関である「国立情報学研究所」が中心になって進められたプロジェクトです。

しかし2011年から始まったこの研究も、いまなお東大の攻略には至っていません。

国のエリートが集まる研究機関が研究している人工知能であれば、すぐにでも突破しそうですよね。

ただ10年近く経過しても攻略できなかった背景には、ある驚きの理由が隠されていました。

機械翻訳の弱点とは?

「東ロボくん」は長年の研究によって、理数科目はほぼ満点を取れるようにまで仕上がりました。

この研究が未だに成功していないのは、機械翻訳に致命的な弱点があるからです。

その弱点とは、文章や文脈の適切な理解であり、国語や英語などにおいては、問題すら理解できていなかったのです。

理数科目は満点でも、文系科目はからっきし、まるで私の学生時代の成績のようですが、これらの科目の大きな違いについて注目してみてください。

基本的に理系科目は、答えが一つですよね。

なので過去に同じ問題や、類似問題が出題されていれば、それに従って解答することが出来ます。

一方で文章が絡む問題は、正解がひとつとは限りません。

例えば「おめでたい」という言葉。

これは、相手を祝う気持ちを表す時に用いますが、たまに相手のことを世間知らず、頭がお花畑、といった皮肉のような意味を込めて使うこともあります。

そしてこれがどのような意味で使われているのかは、文脈や状況から判断するしかありません。

しかしここで問題になるのが、基本的には言葉は全く同じ文章で使われないという事です。

ですので人工知能は、過去から学習することが出来ません。

だからこそ、単語ごとに一部分を拾って翻訳することはできますが、逆に言えばそこが機械翻訳の限界なのです。

機械翻訳の今後の在り方

森谷先生は、翻訳者と機械翻訳は、これから共存の時代に入るとおっしゃっています。

簡単な翻訳は機械に任せたとして、複雑な文章の理解や、感情や相手を惹きつけるようなクリエイティブな翻訳は人間の手で行う必要があるのです。

ですので必要以上に機械翻訳を恐れてはいけません。

むしろ協力して、よりよい翻訳を作り上げるために、手を取り合っていくべき存在であると考えることが出来るのではないでしょうか?

森谷式翻訳術ホームページ
TOPページを見る